背骨とからだの恒常性

~ 背骨からの健康って? ~

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 外気温の変化に対する体温の維持、重力、大気圧と相互作用し合う血圧や心拍数の調整、免疫などの病気に対する抵抗力。私たちの身体は外部環境に左右されるだけの静的な存在ではありません。恒常性を維持するからだのはたらき、ホメオスタシス機構というものをもっています。 からだは普段当たり前のようにそれをしているので、私たちは病気でもしない限り、意識することはありませんが、私という個体をどんなときでも一定に保ってくれている最も信頼のできる強力なシステムです。
 ホメオスタシス(恒常性)が正しく機能することは、いわば健康であることと同義語なのです。

◆身体の動きの中に恒常性は存在します

  ホメオスタシス(恒常性)は神経系に依存しており、その神経系のはたらきは、背骨をはじめとする全身の筋骨格の運動により調節されているとカイロプラクティックでは考えています。
 そして、ホメオスタシス(恒常性)が依存している神経系のはたらきを阻害するような背骨の機能障害、または動きの悪さ、もしくはズレ、歪みのようなものを「サブラクセーション」 と呼んでいます。
 症状に対して施術するのではなく、サブラクセーションを矯正して、それが再発しないよう管理していくことにカイロプラクティックのユニークさがあります。

◆筋骨格からの正常な感覚入力は脳の活動に必要なものです

  ホメオスタシス(恒常性)が神経系に依存していることは先に触れました。では、神経系のどこでホメオスタシス(恒常性)は統合・調整されているのでしょう?それが脳であることは疑い様がありません。
  私たちが普段、見たり聴いたり食べ物を味わったりする感覚はそれぞれの神経を伝わり、脳を刺激しています。脳が正しく活動するためには、外界からの適度な頻度の刺激が必要なのです。 当たり前のことですが、視覚は光、聴覚は音に反応します。
 では、カイロプラクティックが専門とする筋骨格は何に反応するのでしょうか?それは、私たちが今そうしているように、まさに重力に反応しているのです。

◆良い姿勢で生活を送ることは、それだけでホメオスタシスを高めます

  私たち人間は、重力に抗して筋肉を収縮させ、体を起立させて活動しています。地球という重力環境の下で、筋骨格系から脳へと向かう刺激は不断のものであり、脳が正常に活動するための刺激として軽視できるものではありません。

  痛みなく正しい姿勢で生活することは、筋骨格からの心地よい刺激が絶えず脳に送られるわけですから、それだけでホメオスタシス(恒常性)を、いわば螺旋階段状に高めることになります。反対に、姿勢の歪みや痛みなどの不快刺激は脳を疲弊させていきます。

 ですから、カイロプラクティックの治療はその場限りのものではなく、後からもジワジワと効いてくる利点があります。 カイロプラクティックが症状に直接関係する部分だけでなく、全体のバランスがとれるように施術するのはそのためなのです。
 カイロプラクティックは症状に焦点を当てるのではなく、個人の生命に注目します。