ロコモ予防とカイロ

何もしなくても痛みが無くなった、これでオッケー?


「答えはノーです。」
 身体は無意識のうちに損傷した部分をかばうように他の部分がその動きを代償します。
例えば、痛みの原因であるズレた脊椎分節は可動域が制限されるので、隣接する脊椎分節が過剰に動くようになります。過剰な動きを強いられた脊椎分節は不安定で損傷しやすく、新たな痛みの発生源になるかもしれません。


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 全体として見ると、正しい姿勢からの逸脱が起こります。身体は無理をしてでも顔が正面を向くように姿勢を補正します。繰り返し同じ部分を傷めたり、かばうせいで負担のかかる他の部分が新たに障害されることがあります。

 これらの代償運動や姿勢補正は組織の損傷を広げないための身体の防御反応ともとれますが、長期に渡り起こるなら、それは好ましくない後ろ向きの適応です。

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 痛み止めや湿布、電気を当てるなどで対症するのがいけないと言いたいのではありません。辛いときはそれもいいでしょう。ですが、運動器が消耗して歩けなくなる頃にちょうど寿命を迎える昔と違い、近年は食生活も豊かになり、また医療技術の発達で致死性の疾患でも助かるようになりました。

健康寿命を長く保つには、替えの効かない筋骨格を大切に使うということが肝心と言えましょう。

 慢性的な痛みで日常生活活動を著しく制限する関節の退行変性は機能性の問題(ズレ)からはじまります。ただ単に痛みの“有る”、“無し”ではなく、部分と全体、機能性の問題に注目し、できるだけ早い段階で機能性の問題は改善されるべきなのです。



日々の運動、やるからには良い姿勢と協調運動で!

 健康のためにエクササイズするなら、良好な姿勢で行いたいものです。
 好ましくない不良姿勢は正常な筋肉の協調運動を乱し、背骨、膝や股関、足部や肩に無理な負担がかかるようになります。このような状態でエクササイズを続けることは、その行為自体が身体を損ねる結果につながることもあるのです(いい汗はかけるかもしれませんが)。

 それとは反対に、良好な姿勢でエクササイズすることは、筋肉の正常な協調運動が起こり、身体バランスの好循環をつくりだすことができます。
 例えば、一日5千歩ウォーキングするのに「良好な状態」と「そうでない状態」でするのとでは…。大きな差ですよね。

 エクササイズするなら、良い姿勢で!


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